ラケットボールについて

ラケットボールを紹介します。
スカッシュと似ていますが、ちょっと違います。誰もが簡単に楽しめてしかもこんなに面白いスポーツなのにまだ、あまり知っている人がいません。
もっともっと多くの人に知っていただきたいのです。

はじめに

ラケットボールはアメリカで誕生し、世界各国で楽しまれているインドア・ラケットスポーツです。日本ではまだ歴史が浅く、マイナースポーツの域を出ませんが、年齢・性別を問わずに簡単にできること、また、ファッション性が高く、シェイプアップにも最適等、たくさんの魅力を持った現代人にピッタリのスポーツと言えます。

日本ラケットボール協会(JARA)では、できるだけ多くの人々にラケットボールの楽しさや魅力を知っていただき、底辺の拡大、さらなる普及を目指して活動を続けています。

ラケットボールの誕生

ラケットボールの歴史は新しく、1950年頃アメリカのYMCAのハンドボールコートで誕生しました。その後、YMCAを中心に大学、米軍基地、一般クラブへと米国各地に普及しました。日本においても、1971年に東京、大阪のYMCAで導入され、その後一般のスポーツクラブにも広まって行きました。最初は、わずか3コートだったラケットボール・コートも現在では200コートを超え、全国に30万人の愛好者を擁するに至っております。

世界における日本のレベル

世界的には日本のラケットボール・プレーヤーは非常に高い評価を受けています。
2000年にメキシコで開催された世界選手権では、日本チーム(右写真)は男女総合で4位という成績を残し、そのレベルの高さを実証しました。

実際のラケットボール

天井・床と4面の壁、幅6.1m、奥行き12.2mのコンクリート(もしくは強化ガラス)の6面に囲まれた四角い空間。これがラケットボール・コートです。

このコートにはネットがありません。ルールは、サーバーが正面の壁にボールを当てて、レシーバーが返ってくるボールを打ち返しラリーを行うという簡単なスポーツです。
正面の壁に当てるまで、残り5面すべてを使ってもかまいません。

TOPプレーヤーのゲームはまるでビリヤードかピンボールの様にボールが飛び交います。

ラケットボールの用具

ラケットは、テニスよりも短くて、非常に軽い(200g程度)ものを使用します。ボールは、(テニスより一回り小さい)直径約6cm。ゴム製でよく弾むものを使用します。競技中は、目を保護するために、アイガードを着用します。ウェアは基本的に自由です。プレーヤーは、好みにより個性的なファッションを楽しんでいます。

ラケットボールの魅力

EASY to PLAY(誰でもできる)

テニス、バドミントン、スカッシュなどのラケット競技と比べラケットが短いためボールに当てるのが簡単です。初心者でも簡単にプレーをすることができ、始めたその日からゲームを楽しむことができます。

HEALTHY(短時間でカロリー消費)

時間あたりの運動量・消費カロリーはずば抜けて多く。20分程度のプレーで十分な運動量となります。日頃から忙しく運動不足のビジネスマン、体重を気にしている女性にとっては格好のシティ・スポーツといえます。

「時間あたりの消費カロリー」
ゴルフ 200Kcal
テニス 400Kcal
ラケットボール 800Kcal

CASUAL(天候・時間に左右されない)

室内スポーツですので、天候や時間を気にしないでプレーできます。最近ではラケットボール・コートが設けられているリゾートホテルもあり、雨でテニス等の屋外スポーツができなくてもプレーを楽しむ事ができます。

ENJOYABLE(男女・年齢の差がない)

体力の差があっても、男女・年齢の違いを越えて同じレベルでゲームが楽しめます。速くて強いボールを打たなくても壁や床にあたる角度を考えてボールをコントロールすれば、簡単に相手を負かすことができるからです。ラケットボールでは、年配の女性がいとも簡単に若い男性を打ち負かすシーンがよく見られます。他のスポーツではあまり見られないことです。
国内でも60歳台のプレーヤーはたくさんいますし、海外では80歳台のプレーヤーが試合に出場しています。

CONTEMPORARY(ストレス解消)

ボールのスピードは、初心者で70km/h、上級者では300km/hにもなります。驚くようなスピードと、ボールを打ったときの強烈な打球音の迫力もラケットボールの魅力です。6面全部を自由に使って、思いっきりボールを叩く爽快感は現代人のストレス解消に最適なスポーツと言うことができます。

EXCITING(面白さ)

初心者でも始めた日からゲームを楽しめるほど簡単ですが、慣れてくると天井や壁をうまく使い、ボールの方向、角度、スピード、スピンによって様々な球筋を繰り出す事もできます。それは、まるで立体のビリヤードのようで、運動能力とともに頭脳プレーも要求される非常に奥深いスポーツでもあります。